ネイリストさと子

日々新しいものがどんどん生み出され、進化し続けているネイルアート。以前はジェルネイルなどの「単なる土台」であったジェルアートでさえ、“ネイルアート”というくくりで新しい価値観を見出され、同様に様々なネイルアートとして世の中に出回っています。

ネイリストはこのようにより複雑化するネイルアートをお客様ひとりひとり、個々の意見、好み、要望に合わせて作らなければなりません。では、どうすれば正確で的確に、お客様の要望に沿ったネイルアートを実現することができるのでしょうか。

“ネイルアートとはどういうものなのか?”
というのをふまえて、大きく3つのテーマに分けて説明していきたいと思います。

1 ~ネイルアートの種類~

ウエディング用のフレンチネイル今では膨大な種類に膨らんでいるネイルですが、ベースアートでも変わらず人気で、まさに“王道”と言われるのは、爪先だけを塗る「フレンチスタイル」です。テレビでも女優やモデルがしているのを見たことがある人は多いと思います。支流なのは爪先を白く塗っているホワイトフレンチですね。

フレンチは、女性はもちろん男性にも年齢層幅広く支持され続けているネイルアートです。初心者でもできるかと思えば、極めれば極めるほどネイリストの中でもトップレベルの技術が必要になってくるという、かなりの奥深さが特徴です。

プロのネイリストになる為には“認定講師試験”というのを受けなければならないのですが、そこには必ずフレンチスタイルのネイルが出題されます。繊細でトップレベルのネイルアートと言えるでしょう。

フレンチネイルはウエディングネイルという、花嫁向けのネイルでも非常に人気があります。フレンチスタイルのネイルの上にストーンやパーツなどを乗せたり、ペイントアートしたりするのも人気があります。

他にも

  • マーブル
  • グラデーション
  • ワンカラー
  • ピーコック

などベースになる土台にアートをする種類もとても豊富です。

上記アートはどのようなものか簡単に解説しますと

  • マーブルは、色んなカラーのジェルネイルを爪の上で混ぜてカラフルに描くアート。
  • グラデーションは、一色または二色などで根元部分は透明で、先になるに連れて色を濃くしてグラデーションにしていくアート。
  • ワンカラーは、1色で根元から爪先までベタ塗りするアート。
  • ピーコックは、多色を使用し孔雀の羽の様に細い筆で描いていくアート。

このようにベースでもいろいろ技法があり、さらにその上にペイント、ストーン、パーツ、ホログラム、ラメなどの装飾を施していくというスタイルのネイルアートも多いです。

今ではさらに、色のない「クリア」と呼ばれる透明な人工爪もあります。その上にアルミシートやストーンを乗せて“涼しさ”を演出することができるということでサマーネイルによく使われています。

アートの上に乗せるパーツも今は色んな種類があり、自分で装飾しなくてもすでにゴージャスに形作られたパーツをそのまま爪に貼るだけで良いものや、爪自体に(フリーエッジの所)穴を開けてネイルピアスとして使うパーツもあります。

ベースのアートの他に良くあるネイルアートと言えば、

  • たらしこみアート
  • ペイントアート
  • 囲みアート
  • シール
  • エアーブラシ
  • エンボスアート

など、もっと色んなネイルアートが存在します。

  • たらしこみアートは、水墨画のようなアートをしたい時、海のような模様を演出したい時などに使います。
  • ペイントアートとは、まさに爪に絵を描いていく事です。絵は自分の好きに描いていいのですが、繊細さと女性らしさが出るレース柄、かなり複雑なペーズリー柄などかなり難易度の高いペイントも、手書きで書く方も多くなってきました。
  • 囲みアートとは、爪の端を丸く囲むようにストーンを置いたり、カラーを塗ったりするアートです。
  • シールとは、みなさんが良くご存知なネイルシールを爪に貼るアートです。
    今ではシールも写ネイル(写真シール)、ぷっくりエンボスのようになっているシールなどレパートリーが多くなっていてとても可愛いものばかりです。
  • エアーブラシとは、エアーブラシを使用する幻想的なアートです。エアーブラシでベースをグラデーションにすると、とても綺麗なアートになります。
  • エンボスアートとは、筆でアクリルパウダーを使用し、立体的なペイントを爪に施すアートです。花やリボンを描くのが人気です。立体的なのでかなり存在感があり、見ていて楽しいですし可愛さもUPします。

このようにたくさんのネイルアートがあるわけですが、お客様ひとりひとりの要望にお答えできるようにするには、まんべんなくアートができるようにならないといけません。ですから
“ネイルアート全般を極めて、技術を磨く事”が、必要です。

2 ~カウンセリング~

カウンセリング02カウンセリングというのは他のお仕事でもそうだと思いますが、ネイルアートにとっても重要な事です。

お客様の情報(職業や日常等)を把握する事で、どのようなネイルアートが適切なのか、またお仕事でネイルアートは支障ないのかなどの判断も出来ますし、お客様のお話を親身に聞く事で好みも分かり、それによってよりお客様に合ったデザインの提案も出来ます。

一方お客様にとっても、プロのネイリストの意見というのは参考にもなりますし、
「こういうのもあるんだ」
「これしてみたいな」
「した事ないアートだからしてみたい」
などお客様のレパートリーも増えることはとてもありがたい事です。

カウンセリングを行いしっかりお客様の事を理解する事で、よりそのお客様に合う的確なネイルアートを見つけることができます。

3 ~確認~

施術中の進行状態を常にお客様に確認する事も非常に大切な作業です。例えばジェルネイルであれば、塗布します。そして硬化する前に、もう一度お客様に確認をとります。
ベースのアートをする際も
「このような感じでいかがでしょうか?」
「このお色でいかがでしょうか?」
アートをする際も
「こういう置き方どうですか?」
「こういう感じはいかがですか?」
など、ひとつひとつ確認していきます。
そんなに頻繁に?と少し面倒くさいと思うかもしれませんが、これは大切です。

カウンセリングを通してネイリストとお客様が納得して決めたネイルアートでも、実際にネイルアートをしていくなかで想像と違ってきてしまい、途中で「あ、これはちょっと違う…」と感じてしまい、施術が終わってから「想像していたのと違う」とお客様に言われることはよくあります。

思っていたものと少し印象が変わってきたから、これはここじゃないほうが良い、などの路線変更は施術している際によくあることなのです。
ですから、ひと工程終わったらその都度、きちんとお客様に確認することが大切です。

お客様に合うネイルアートにするには?まとめ

  • ネイルアートの種類=ネイルアート技術を磨く
  • カウンセリング=お客様情報を知る
  • 確認=お客様に確認する

ネイルアートについて以上の3つのテーマで説明してきましたが、いかがだったでしょうか?

私の経験上での事ですが、お客様ひとりひとりに合ったネイルアート、満足して頂けるネイルアートをするには、お客様とのコミュニケーションは必要不可欠な事です。この3つの事をしっかり実践して頂き、お客様とも仲良くなって頂ければより確実にお客様好みなネイルアートが出来ると思います。

また様々な技術を取得しておくことは、お客様のニーズに応えやすく、ご要望に合わせて多彩な提案ができる基本になります。常に腕を磨くために練習し、最新の情報やデザインに敏感になるといった、毎日の努力も欠かさずにがんばっていきましょう。